2月11日は起舟祭の日である。
舟を起こすということで、漁業を始める日ということである。
様々な催し物が開催されるとともに、古くからの伝統行事として能登の各地(輪島市、志賀町)においても執り行われている。
聞いた話では、昔は網元の家に舟に従事する漁業関係者が招かれ、「よばれ」といわれる宴会というかもてなしが行われたという。
能登ではよく「よばれにいらし」という言葉を聞くが、キリコ祭りが行われると、キリコとともに各家々に親戚や知人を招いてもてなす「よばれ」が行われる。
友達の友達は皆友達だということで、知らない人でももてなしてしまうこともある。
高校生の頃に、祭りの次の日の朝起きてみると、知らない他校生もよく泊まり込んでいた記憶がある。
最近でも、「酒だけ沢山用意してあるから、奥さんと一緒に祭りにいらし」と声をかけていただくこともある。
能登のこういった素朴な祭りを一度見てみたいと思いませんか、お越しをお待ちしております。